ノース・ブラザー島(ニューヨーク
ニューヨークのイースト・リバーにあるノース・ブラザー島は、心を揺さぶる美しさと悲しい歴史を持つ場所だ。かつて、悪名高い「チフス・メアリー」などの危険な病気の検疫センターがあったこの島は、何十年も放置され、現在は一般公開されていない。植物が生い茂り、朽ち果てた病院の廃墟は、公衆衛生と医療の専門知識の往時を垣間見せてくれる。しかし、ノース・ブラザー島には歴史的な意義だけでなく、謎と悲劇も感じられる。
広告
大惨事の記憶
1904年に蒸気船ジェネラル・スローカム号が炎上し、1000人以上が命を落とした。現在、この島は鳥類と野生生物の保護区となっており、その不気味な静けさは、すぐ近くの喧騒に満ちた都市とは対照的である。その魅力とは裏腹に、この島に足を踏み入れることは固く禁じられており、市内で最も魅力的で知られざる場所のひとつとなっている。